僕はSEOの営業も今でも全然やります。といっても日常頂くお問合せに積極的に対応したり、、というのはさすがにまともに対応しきれるはずもないので出来ないですが、結構大きな案件や、制作会社さんとの共同プロジェクトとか、知り合いの方からご紹介頂いた案件などは全然対応させてもらいますし直接自分でリンク施策したり内部のアドバイスさせてもらったりもバリバリやっています。
※これやってないと絶対ソッコーで現場の感覚が鈍るので多分この先も少しずつでも続けていきます。
で、僕はまあ営業でもこんな感じの話し方ですし、話す内容もいつもツイッターとかブログとかで書いてるようなことばっか話すのですが、お客さんから聞く話で未だに結構あるのが例えば「上位サイトの平均値」トークとか。
さすがにSEO実際にやってる人からすれば、いやーそんなの、、という感じだとは思いますが、営業としてはこういうトークかまして納得させるのが一番手っ取り早いと言えば手っとり早いということは理解できます。
例えば分かりやすいとこでは、、
「このキーワード、上位サイトの平均被リンク数は3000程度なのですが、御社のサイトの場合被リンクは1000にも満たない状況で、これをどれだけ増やせるかがカギになりまして、、」
とか。まあ実際、こういうのでも全然SEO売れちゃうんですけどね。もちろん僕はそんなこと言うわけないし、うちの社員にはこういう類のことは決して言わせないですけど。
あとは営業トークとしてはこんなフレーズは特徴的ですね。
「今の被リンクを見ると、ちょっとGoogleから評価されないようなリンクばかりが付いているのですが、これをもう少しGoogleに評価してもらえる質の高いサイトからリンクを付けていくことが重要なんですね。」
に始まり、
「被リンク沢山つけてれば上がった時期とは違い、最近は被リンクの数じゃなくて質が重要視されてまして、、」
のあとに、
「関連性の高いサイトからでないと、、」
「更新頻度が高くないと、、、」
「古くから使われているドメインでないと、、、」
「ディレクトリ登録済みのサイトからでないと、、、」
「ページランクが高いドメインでないと、、」
「人が運用している記事でないと、、」
みたいな感じの、ある意味では現業者の潰し系トークとか。もちろん皆がそうってわけではないですけど、まだまだ営業のトークというのはこの水準での話が多いですね。
まあ、確かにあんまり僕らが話題にしてるような小難しいことなんて、普通の方々はもちろん、ノルマ持ってる営業専門の人も含め、そこまで興味ないし感覚として分かりようがない、ってのが本音でしょうし、ざっくりニュアンス掴んでもらって「お、そういうことならやってみようかな」と思ってもらえれば確かに営業としては良いっちゃよいのかもしれないけども。
ただ変な入れ知恵して変な勘違いを膨張させるのは、やはり推奨されるべきではなかろうとは思う。この辺はこの業界全体としてずっと課題になると思う。もっと世間一般的に関連知識が浸透してこないと厳しいですね。
ちなみにあらさがししようと思えば各社色々理屈では潰せますが、ちゃんとそれなりに被リンクの使い道分かってるところは色々濃淡使い分けてると思いますし、最終的には上に挙げたような表面的な要素だけかいつまんで話すとだいたいどこも似たり寄ったりになってくると思います。
もちろん提案する人間の提案力、ディレクションする人間の知見、運用する人間のスキル、SEO会社としてどれだけのインフラ(代理店ならネットワーク)持ってるか(まあここが大事なのは超ビッグキーワード狙いの場合くらいだけど)、みたいなものによって大分出せる成果ってのは変わってくるんだと思いますが、そういうとこが勝負の分かれ目ですね。
話それましたが、こういうとこで語る平均値とかってのはあくまで参考データの一つとして難易度の雰囲気伝えたりするくらいでは良いと思うんですけど、全く意味の無い数字なんですね。
繰り返しますが分かってる人からすればそりゃそうなんですが、実際には現場はまだまだそうではなかったりするのです。
よく、SEOやるにあたってアルゴリズム分析とかいう名目で様々な項目に分けて統計データをたくさんとることも多いと思いますが、最早SEOってそういうもんじゃないんですよね。
何度もいいますが全体的なサイトの作り方とか、そういうのも重要だし、数字に表せない色んな要素の方が圧倒的に重要。
サイトのジャンルによっても大分扱いは違うと思うし。大手ブランドサイトとその辺の身元ほぼ不明のアフィリエイトサイトで全く同じ土俵で評価されるとは思えないし、QDFは恒常的なデータの中では大いなるノイズになるし、ビッグキーワードになればQDDとかの要素が加わるし、スパムフィルタかかって順位下落した案件とか絶対に数字じゃ説明がつかないし。つまりわかるようで、実際はよくわからんということ。
少なくとも僕の知能レベルでは理解できないことの方が圧倒的に多い。
まあ、あくまでもサンプルデータとして、なら良いのかもしれないですけどね。
ということで、販売トークをマスターするのは営業マンの基本中の基本だし、そこはどんどん磨けば良いとは思うけども、そうは言ってもSEOサービス提供してる会社の人間である以上、誰しもがキチンとした知識は蓄えておいて欲しいしまともなこと話せるようにはなってくれないとイクナイですね。
もちろんお互い痛い目見ないように、ていうのと、導入してもらったクライアントにSEOというものを嫌いになってもらわないように、ていうのと。
ロープレによって訓練されたいかにもそれっぽい営業トーク→何してるか見えにくいSEO施策→成果不満に対するあやふやな逃げ口上の連発
これはSEO会社が自身でSEOの印象を悪くする典型的なフルコース。もちろん自分だってこんな経験腐るほどしてきたから、今でも営業にまだまだ関わっていたいのは、そういう現状が肌で知れるから、ていうのもある。
あんまり大上段からだけしか業界見れなくなったら、いつかSEO会社の人間としてはすたれていくのは間違いないと思う。自分はまだまだ現場で営業にも施策にも関わっていたい。んなところです。
SEO関係者の情報発信も、ある程度気を付けないと単なる誤解の蔓延の一助になってるかもしれないので、自分でも気をつける。
極端なSEO論は、最近色々あるけど聞きあきたので特に興味なし。
まあこんな感じですね。